WOOD SHOCK!ウッドショク!くり返す問題と課題 !
● July 7月 2021 令和3年!
7月令和3年 JUL 2021 文責:代表取締役 櫻(さくら) 井(い) 善(よし) 實(み)
住宅産業は 受注確保販売営業に必死になっていたにも関わらず経済の神様はあざけ笑うが如く業界にまたもや試練(TESTMENTS)を与えられている。
基礎工事で工事現場が止まっている!
躯体の主原料である木材が調達できない!何て事だ!各社必死が続く 今回の様な問題は 林業政策 住宅政策 輸出入政策等 政策の危機管理対策の脆弱さを残念ながら 露出した形となってしまった。
木材需要に対し70%輸入に頼っている日本の盲点を突かれた感じだ。世界の木材需給バランスが崩れたのが原因かもしれないがそれにしても情けない限りの現状。
今年2月くらいから大量に(とてつもない量)アメリカ合衆国そして中国へ流れてしまっている。
なぜ?
北米へ?どうも北米の森で深刻な キクイムシ 被害が+カナダの製材工場のコロナ ロックダウンで国内供給不足 これに追い打ちを掛けるが如く 国の景気浮揚策 住宅助成政策により リフォーム+新築ブームとなり北米に留まらず北欧材まで高値で大量に買い付けている。故に 日本に入らない状態が出来上がってしまった。
超大手のハウスメーカーは資本力に物言わせ この状況を好機とした企業戦略を企てる事だろう。 いっそ地域密着の小規模経営の工務店は従来の納入実績やルートが信頼をベースに影響は限定される物と思われます。
しかし ここで問題は 中堅の建築会社・住宅販売会社は深刻で動揺している事となる。必死に販売量を急拡大して来た中で停滞は深刻だ。本来住宅産業は地域密着である事が基本。その事は 発注者は基より施工を受け持つ職人技能者・機材機器納入者等の結束があってこそ この危機を乗り越えられると思う。まさに試される事になる。
高年齢の建築士として助言 素早い行動や判断 が何となく もてはやされるがそれは 打つ手が遅れてはだめであるが 早すぎる事も同じこと。
コロナの時代の初めの頃 マスク調達に高値マスクを大量に調達し、少し待てば正当な価格で必要な量が手に入った事は記憶に新しい・・・。
株式会社 証(あかし)建築社(けんちくしゃ) 代表取締役 櫻 井 善 實 SAKURI Yoshimi